幼い頃に両親の離婚により引き離された姉弟、灯と明。
母親と暮らす灯は、高校2年生の始業式で、その年の新入生名簿の中にもう何年も音信不通だった弟の名前を見つける。
家族内に籠もった重たい雰囲気を厭う彼女は、期せずして訪れた出会いにある種の希望を見いだすのだが…。
(完結)
――ぼくはキモチワルくて嫌なやつだけど、やるときはやる。
兄が死んで以来、なにも手につかず毎日を漫然と過ごす赤根統介は高校二年生。
夢も活力も恋人もない。級友には馬鹿にされ、友人もない痩せすぎの少年。二年前から仲が拗れたままの幼なじみ、吉住紗綾に改めて絶縁を告げられた春のある日、彼に転機が訪れる。勇気も決意もないまま、衝動に引きずられて。
少年はその身を事件の渦中に投じていく。
――眼前に突き立つは刀。背後に吉住を張り付かせてぼくは立っていた。
挫折と恢復のものがたり。 THE BLADEMINE -boy's side-